愛犬がクッシング症候群と診断されると、治療だけでなく毎日の食事についても悩みますよね。
「クッシング症候群の犬は何を食べればいい?」
「さつまいもは食べさせても大丈夫?」
「食欲がすごいけれど、欲しがるだけ食べさせていいの?」
「低脂肪のドッグフードに変えたほうがいい?」
「療法食を食べてくれないときはどうすればいい?」
このような疑問を持つ飼い主さんは少なくありません。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)は、体内でコルチゾールが過剰になることで起こる病気です。
犬では、多飲多尿、食欲の増加、パンティング、腹部膨満、筋肉量の低下、皮膚や被毛の変化などがみられることがあります。
また、高脂血症や高血糖などがみられる場合があり、糖尿病などを併発する犬もいます。
そのため、食事について考えるときも、単純に「クッシング症候群に良い食べ物」を探すだけでは十分ではありません。
大切なのは、愛犬の体重、体型、血液検査、併存疾患、現在の治療内容などを踏まえて、その犬に必要な食事を考えることです。
この記事では、クッシング症候群の犬の食事について、特に飼い主さんが迷いやすい「さつまいも」「おやつ」「低脂肪食」「手作り食」「療法食」「ドッグフードの選び方」などを中心に整理します。
※この記事は犬のクッシング症候群と食事について一般的な情報をまとめたものです。個別の診断・治療・食事指導を行うものではありません。食事を変更する場合は、愛犬の状態を把握している主治医の獣医師に相談してください。
- 犬のクッシング症候群では、なぜ食事が気になるの?
- クッシング症候群の犬の食事|最初に確認したい5つのこと
- クッシング症候群の犬は低脂肪の食事にしたほうがいい?
- クッシング症候群の犬は糖質を避けるべき?
- クッシング症候群の犬の食事で、食材はどう考える?
- クッシング症候群の犬にさつまいもは食べさせてもいい?
- クッシング症候群の犬が食べてはいけないものは?
- クッシング症候群の犬に手作り食を与えてもいい?
- クッシング症候群の犬が食欲旺盛なとき、フードを増やしていい?
- クッシング症候群の犬のおやつはどうする?
- クッシング症候群の犬は療法食に変えるべき?
- 市販のドッグフードを選ぶときに確認したいこと
- 和漢みらいやsowakaを検討するときの注意点
- クッシング症候群の犬にサプリメントは必要?
- 食事だけでクッシング症候群は治せる?
- 犬のクッシング症候群と食事|よくある質問
- まとめ|クッシング症候群の食事は「効く食材」より愛犬の状態を見る
- 愛犬の食事を見直したい方へ
犬のクッシング症候群では、なぜ食事が気になるの?
クッシング症候群では、食欲が増える「多食」がみられることがあります。
愛犬が何度もごはんを欲しがると、「今の食事量では足りないのでは?」と心配になりますよね。
しかし、食欲が増えていること自体がクッシング症候群による変化である可能性があります。
そのため、欲しがるたびにフードやおやつを追加するのではなく、1日にどれくらい食べているのかを全体で把握することが大切です。
また、クッシング症候群では高脂血症や高血糖などがみられる場合があります。
つまり、食事を考えるときには「クッシング症候群」という病名だけを見るのではなく、現在の愛犬の状態を見ることが重要です。
クッシング症候群の犬の食事|最初に確認したい5つのこと
1.現在の体重と体型
まず確認したいのが体重です。
食欲が増えているからといって食事量を増やし続けると、必要以上のエネルギー摂取につながる可能性があります。
定期的に体重を確認し、以前と比べて増えているのか、減っているのかを把握しておきましょう。
体重だけでなく、お腹まわりや筋肉の付き方など、体型の変化も一緒に確認すると分かりやすくなります。
2.フード以外に何を食べているか
食事管理では、ドッグフードだけを見てしまいがちです。
しかし実際には、次のようなものも1日の摂取量に含まれます。
- おやつ
- さつまいも
- 肉や魚
- 野菜
- トッピング
- 人間用の食品
「ほんの少し」のつもりでも、毎日積み重なれば摂取量は増えていきます。
食事を見直すときは、フード+おやつ+トッピングまで含めて考えましょう。
3.血液検査で何を指摘されているか
クッシング症候群では、血液検査などで脂質や血糖値について指摘されることがあります。
もし「コレステロールが高い」「中性脂肪が高い」「血糖値について注意された」などがあれば、その情報もフード選びに関係してきます。
検査結果を確認せず、「クッシングだから低脂肪」「クッシングだから低糖質」と自己判断するのではなく、主治医に必要な食事条件を確認することが大切です。
4.糖尿病などの併存疾患がないか
クッシング症候群の犬では、糖尿病など別の病気を併発することがあります。
その場合、クッシング症候群だけを基準に食事を決めることはできません。
愛犬に別の病気がある場合は、そちらの食事管理も含めて考える必要があります。
5.現在どのような治療を受けているか
クッシング症候群では、原因や状態に応じて薬物療法などが行われることがあります。
治療中の犬の場合、食事を大きく変更する前に、現在の治療内容を主治医に伝えて相談しましょう。
クッシング症候群の犬は低脂肪の食事にしたほうがいい?
これは非常に多い疑問です。
結論からいうと、「クッシング症候群=すべての犬が低脂肪食」というわけではありません。
一方で、クッシング症候群の犬では高脂血症がみられることがあります。
そのため、血液検査で脂質について問題を指摘されている場合には、脂質を調整した食事が検討されることがあります。
重要なのは、「クッシングだから低脂肪」ではなく、「愛犬の検査結果では脂質をどう考える必要があるのか」という視点です。
自己判断で脂質を極端に減らすのではなく、まず主治医に確認しましょう。
クッシング症候群の犬は糖質を避けるべき?
クッシング症候群では高血糖がみられる場合があり、糖尿病を併発する犬もいます。
ただし、だからといってクッシング症候群の犬すべてが「低糖質食」にする必要があるとは限りません。
糖尿病を併発しているかどうか、血糖値がどうなっているかなどによって、食事の考え方は変わります。
「糖質だから全部ダメ」と考えるのではなく、愛犬の状態を確認して食事全体を考えましょう。
クッシング症候群の犬の食事で、食材はどう考える?
「クッシング症候群に効く食べ物を知りたい」と思う方もいるでしょう。
しかし、特定の食材を食べることでクッシング症候群そのものを治療できると考えるのは適切ではありません。
大切なのは、特定の食材に期待することではなく、愛犬に必要な栄養をバランスよく摂ることです。
クッシング症候群だから特定の食材を積極的に取り入れる、という考え方ではなく、現在の食事で必要な栄養条件を満たせているかを確認することが基本です。
- 鶏肉や魚などのタンパク質源
- 必要に応じた炭水化物源
- 犬が食べられる野菜類
- 必要な脂質を含む食材
ただし、これは「クッシング症候群におすすめの食材ランキング」という意味ではありません。
同じクッシング症候群でも、体重、血液検査、糖尿病や高脂血症などの併存疾患、治療内容によって必要な食事は変わります。
「この食材が病気に良い」ではなく、「今の愛犬にどんな栄養管理が必要か」という順番で考えることが大切です。
クッシング症候群の犬にさつまいもは食べさせてもいい?
「クッシング症候群の犬にさつまいもは大丈夫?」という疑問もよくあります。
クッシング症候群だからといって、さつまいもを一律に禁止する必要があるとは限りません。
ただし、「クッシング症候群に良いから、たくさん食べさせていい」という意味ではありません。
さつまいもには炭水化物とエネルギーが含まれています。
そのため、次のような場合には自己判断で量を増やさないほうが安心です。
- 体重が増えている
- 糖尿病を併発している
- 血糖値について指摘されている
- 食事制限を受けている
- 主治医から特定の食事管理を指示されている
与える場合は、砂糖やバターなどで味付けしたものではなく、加熱して味付けしていないものを少量使用する方法があります。
ただし、トッピングを加えれば、その分だけ1日の摂取エネルギーも増えます。
「食べられるかどうか」と「どれくらい食べてもいいか」は別の問題です。量について迷う場合は主治医に確認しましょう。
クッシング症候群の犬が食べてはいけないものは?
ここでは、「クッシング症候群だから食べてはいけないもの」と「犬にそもそも与えてはいけないもの」を分けて考えることが大切です。
クッシング症候群だからという理由だけで、肉や魚、野菜などを一律に禁止する必要があるわけではありません。
一方、犬にとって有害な食品は、クッシング症候群の有無にかかわらず避ける必要があります。
- チョコレート
- ネギ類
- ぶどう・レーズン
- キシリトールを含む食品
また、人間用に味付けされた食品や、脂質・塩分の多い加工食品を日常的に与えることも避けましょう。
さらに高脂血症や糖尿病などを併発している場合は、その病気に応じた食事管理が必要になる可能性があります。
クッシング症候群の犬に手作り食を与えてもいい?
「病気になった愛犬のために手作りごはんを作ってあげたい」と考える飼い主さんもいるでしょう。
手作り食そのものが悪いわけではありません。
ただし、手作り食だからクッシング症候群に適している、というわけでもありません。
肉、魚、野菜などを組み合わせただけでは、長期間の主食として必要な栄養素を十分に満たせない場合があります。
特にカルシウムなどのミネラルやビタミン類については、自己流のレシピだけで調整するのが難しい場合があります。
そのため、「一時的なトッピング」と「毎日の主食」は分けて考えましょう。
主食として長期間続ける場合は、愛犬の体重、年齢、検査結果、併存疾患などを伝えて、獣医師や獣医栄養学に詳しい専門家へ相談するのがおすすめです。
クッシング症候群の犬が食欲旺盛なとき、フードを増やしていい?
クッシング症候群では食欲が増えることがあります。
何度も「もっと食べたい」とアピールされると、ついフードを追加したくなりますよね。
しかし、食べたがることと、必要なエネルギー量が増えていることは必ずしも同じではありません。
まずは現在の給餌量を確認しましょう。
そして、次の項目を一緒に確認します。
- 体重
- 体型
- 筋肉量
- フードの給与量
- おやつの量
- トッピングの量
食欲が強くて困る場合には、主治医に相談したうえで、1日の食事量を大きく変えずに食事回数を分けるなどの方法を検討できる場合があります。
「食欲が強いから増量する」のではなく、愛犬の体重や体型を確認しながら給餌量を考えることが大切です。
クッシング症候群の犬のおやつはどうする?
おやつを完全に禁止しなければならないとは限りません。
ただし、食欲が増えている犬では、おやつの量が知らないうちに増えてしまうことがあります。
特に注意したいのが、ジャーキー、ビスケット、チーズ、人間用のお菓子、肉や魚のトッピングなどです。
おやつを与える場合も、「おやつは別」と考えるのではなく、1日の食事全体の一部として考えましょう。
おやつを使う場合は、主食とのバランスや愛犬の状態について主治医に相談すると安心です。
クッシング症候群の犬は療法食に変えるべき?
クッシング症候群と診断されたからといって、すべての犬が同じ療法食へ変更するわけではありません。
重要なのは、なぜ食事を変更する必要があるのかを明確にすることです。
例えば、高脂血症がある、糖尿病を併発している、体重管理が必要、別の疾患について食事療法が必要、といった場合には、それぞれに応じた食事条件を考える必要があります。
そのため、療法食を選ぶときも「クッシング用」というイメージだけで判断するのではなく、主治医に必要な栄養条件を確認してから選ぶことをおすすめします。
市販のドッグフードを選ぶときに確認したいこと
市販のドッグフードを選ぶ場合も、「クッシングに効く成分が入っているか」だけを見る必要はありません。
まず確認したいのは、愛犬の主食として必要な栄養を摂取できる設計になっているかということです。
そのうえで、次のような項目を比較します。
- カロリー
- 脂質
- タンパク質
- 給与量
- 原材料
- 愛犬の食べやすさ
- 継続して購入できる価格か
ただし、病気のある犬の場合は、「高級だから良い」「無添加だから病気に合う」と単純には判断できません。
愛犬に必要な栄養条件を先に確認し、その条件に合う商品を比較するという順番がおすすめです。
和漢みらいやsowakaを検討するときの注意点
クッシング症候群など健康トラブルを抱えた愛犬の食事を探していると、和漢みらいやsowakaなどが候補になることもあるでしょう。
こうしたフードを検討するときも、最初から「クッシングに良いフード」と決めつけるのではなく、まず愛犬に必要な栄養条件を確認しましょう。
そのうえで、原材料、保証成分、カロリー、給与量、商品の対象、価格、継続しやすさなどを比較すると、冷静に選びやすくなります。
和漢みらいについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
sowakaについて詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
クッシング症候群の犬にサプリメントは必要?
クッシング症候群だからといって、特定のサプリメントを必ず与えなければならないわけではありません。
「コルチゾールを抑える」「血糖値を下げる」「クッシング症候群を改善する」などの目的で、自己判断でサプリメントを追加するのは避けましょう。
治療薬を使用している犬の場合は、サプリメントとの併用について確認が必要になることもあります。
新しいサプリメントを試したい場合は、現在使用している薬や健康状態を主治医に伝えて相談してください。
食事だけでクッシング症候群は治せる?
食事だけでクッシング症候群を治療できるとは考えないでください。
クッシング症候群は、体内でコルチゾールが過剰になることで起こる病気です。
原因や状態によって、薬物療法や外科的治療などが検討されます。
食事は治療の代わりではありません。
治療を続けながら、体重、栄養状態、血液検査、併存疾患などを考慮して毎日の食事を管理するための一つの要素として考えましょう。
犬のクッシング症候群と食事|よくある質問
クッシング症候群の犬には低脂肪食がいいですか?
すべての犬に低脂肪食が必要とは限りません。
高脂血症などがある場合には脂質を調整する食事が検討されることがありますが、愛犬の検査結果を確認したうえで主治医に相談しましょう。
クッシング症候群の犬にさつまいもはダメですか?
クッシング症候群だから一律に禁止される食材ではありません。
ただし、クッシング症候群を治療する食材でもありません。
体重や血糖値、併存疾患などを考慮し、与える場合は量に注意しましょう。
クッシング症候群の犬におやつをあげてもいいですか?
主治医から特別な制限を受けていなければ、おやつを完全に禁止する必要があるとは限りません。
ただし、食欲が増えている犬では、おやつの量が増えすぎないよう注意しましょう。
クッシング症候群なら手作り食にしたほうがいいですか?
手作り食だから市販フードよりクッシング症候群に適しているとは限りません。
長期間の主食にする場合は、栄養バランスを考える必要があります。
クッシング症候群なら療法食に変えるべきですか?
すべての犬が療法食へ変更するわけではありません。
高脂血症、糖尿病、体重増加など、愛犬の状態によって必要な食事管理は変わります。
療法食を検討する場合は、まず主治医に相談しましょう。
クッシング症候群で食欲がすごい場合はどうすればいいですか?
食欲が増えることはクッシング症候群でみられる変化の一つです。
欲しがるからといって、そのたびにフードやおやつを追加するのではなく、1日の総摂取量、体重、体型、おやつやトッピングの量を確認しましょう。
食事回数や給餌量の調整については、愛犬の状態を把握している主治医に相談してください。
まとめ|クッシング症候群の食事は「効く食材」より愛犬の状態を見る
犬のクッシング症候群では、食欲が増えることがあるため、毎日の食事量やおやつについて悩む飼い主さんも多いでしょう。
しかし、クッシング症候群に対して「この食材を食べれば改善する」という考え方は避けたほうがよいでしょう。
大切なのは、愛犬の体重・体型・血液検査・治療内容・併存疾患を確認したうえで、その犬に必要な食事を考えることです。
さつまいもなども、クッシング症候群だから一律に禁止されるわけではありません。
一方で、食欲が増しているからといって、欲しがるだけフードやおやつを与えることにも注意が必要です。
療法食や市販のドッグフードを選ぶ場合も、「クッシングに良さそう」というイメージだけで決めず、まず愛犬に必要な栄養条件を確認しましょう。
そして、食事はクッシング症候群の治療そのものを置き換えるものではありません。
「クッシングに良いものを食べさせる」のではなく、
「今の愛犬には、どのような食事管理が必要なのか」
という視点で、主治医と一緒に考えていくことが大切です。
愛犬の食事を見直したい方へ
クッシング症候群の犬では、体重や血液検査、併存疾患によって食事の考え方が変わることがあります。
まず主治医に必要な栄養条件を確認し、その条件に合うフードを比較してみてください。
和漢みらいやsowakaなど、健康トラブルを抱えた愛犬の食事について詳しく比較したい方は、以下の記事も参考になります。
※本記事は犬のクッシング症候群について一般的な情報を紹介するものです。愛犬の診断・治療・食事内容については、必ず主治医の獣医師へご相談ください。


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