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「愛犬の免疫力を高める食べ物はある?」
「病気に負けないように、手作りごはんを食べさせたい」
このように考える飼い主さんも多いでしょう。
しかし、特定の食材を食べるだけで犬の免疫力が高まったり、癌や感染症などを予防・改善できたりするとは限りません。
犬の身体を食事から支えるために大切なのは、いわゆる「免疫力アップ食材」を探すことより、必要なエネルギーやたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどを過不足なく摂取することです。
この記事では、犬の免疫機能と食事の関係、普段のフードに取り入れやすい食材、手作りトッピング、市販フードを選ぶ際の注意点を解説します。
※癌、下痢、嘔吐、食欲不振などがある犬は、食事を変更する前に動物病院へ相談してください。
犬の免疫力を食事だけで高めることはできる?

免疫とは、細菌やウイルスなどの異物から身体を守るために働く仕組みです。
免疫機能には栄養状態だけでなく、年齢、病気、遺伝的な体質、投薬、睡眠、運動、ストレスなど、さまざまな要素が関係します。
そのため、もずく、ヨーグルト、ブロッコリーなど、特定の食材だけで犬の免疫力を自由に高められるわけではありません。
反対に、摂取エネルギーや必要な栄養素が不足すると、体重や筋肉量が減少し、体調維持が難しくなることがあります。
食事では「免疫力に効く食材」を探すより、次の点を優先しましょう。
- 愛犬の年齢や状態に合った主食を選ぶ
- 適正体重と筋肉量を維持する
- 食欲や便の状態を確認する
- 水分を十分に摂取する
- 病気がある場合は獣医師の食事指示を優先する
WSAVA(世界小動物獣医師会)も、犬ごとに健康状態や栄養状態を評価し、個別に食事計画を考えることの重要性を示しています。
参考:WSAVA「Global Nutrition Guidelines」
犬の健康を食事から支える5つのポイント
主食は必要な栄養を摂取できるフードにする
健康な犬の主食には、その犬のライフステージに対応した総合栄養食を選ぶのが基本です。
総合栄養食は、適切な量の水と一緒に与えることで、犬に必要な栄養を摂取できるよう設計されています。
商品を選ぶときは、パッケージに記載された目的、対象年齢、給与量、栄養成分などを確認しましょう。
FDAも、ペットフードが必要な栄養を満たすか確認する際には、ラベルの栄養適正表示を確認するよう案内しています。
参考:FDA「Complete and Balanced Pet Food」
食欲だけでなく体重と筋肉量を見る
たくさん食べていても、病気や加齢によって体重や筋肉量が減少する犬がいます。一方、健康によいと思ってトッピングやおやつを増やし、必要以上のエネルギーを摂取している場合もあります。
食事量が適切か判断する際は、食欲だけでなく、体重や体型の変化も確認してください。
背骨や腰骨が以前より目立ってきた、後ろ足の筋肉が落ちてきた、短期間で体重が増減した場合は、動物病院へ相談しましょう。
極端な糖質制限や高たんぱく食にしない
「癌細胞は糖質を利用するため、犬の食事から炭水化物をなくしたほうがよい」と紹介されることがあります。
しかし、癌の種類、治療内容、体重、食欲、腎臓や肝臓の状態などは犬によって異なります。すべての犬に共通する癌用の低糖質手作り食があるわけではありません。
自己判断で穀類を完全に除いたり、肉や魚の割合を大幅に増やしたりすると、栄養バランスが崩れる可能性があります。
癌の治療中は、インターネット上のレシピより、主治医や獣医栄養学に詳しい専門家の指示を優先してください。
水分を摂取しやすくする
水分は犬の身体を維持するために欠かせません。
水をあまり飲まない場合は、新鮮な水を複数の場所に置く、ウェットフードを利用する、普段のフードを少量のぬるま湯でふやかすなどの方法があります。
ただし、飲水量が急に増えた、反対にほとんど飲まない、嘔吐や下痢が続いている場合は病気の可能性があります。食事の工夫だけで様子を見続けないようにしましょう。
持病に合わせて食事を調整する
犬の食事で優先する条件は、病気によって異なります。
| 愛犬の状態 | 食事を考える際の注意点 |
|---|---|
| 腎臓病 | リンやたんぱく質などの調整が必要になる場合があります |
| 心臓病 | 病期に応じてナトリウム管理が必要になる場合があります |
| 膵炎・高脂血症 | 脂質を調整した食事が提案される場合があります |
| 糖尿病 | 食事内容だけでなく、量や時間の管理も重要になります |
| 食物アレルギー | 原因を確認するため除去食試験などが行われることがあります |
「免疫力によさそう」という理由で食材やサプリメントを追加すると、現在の療法食の栄養設計や治療方針に影響する可能性があります。
持病がある犬は、主治医に現在のフード、トッピング、おやつ、サプリメントを伝えて相談しましょう。
犬の食事に取り入れやすい食材

次の食材は、主治医から食事制限を受けていない犬であれば、加熱して少量をトッピングに利用できます。
ただし、これらは病気を治したり、免疫力を直接高めたりする食品ではありません。
鶏むね肉
皮や目立つ脂身を取り除き、中心まで十分に加熱してから与えます。味付けや油を加える必要はありません。
腎臓病などでたんぱく質やリンについて指示を受けている場合は、自己判断で追加しないでください。
白身魚
タラやタイなどの白身魚は、骨を完全に取り除き、味付けせず加熱して与えます。
干物、練り物、人間用の味付け魚は、塩分や調味料が多いためトッピングには適しません。
かぼちゃ・さつまいも
柔らかく加熱して少量を与える方法があります。ただし、炭水化物とエネルギーを含むため、たくさん与えると体重増加につながります。
糖尿病、肥満、食事制限がある犬は、主治医の指示を優先してください。
キャベツ・ブロッコリー
食べやすい大きさにして柔らかく加熱し、少量を与えます。野菜を大量に追加すると、主食を食べる量が減ったり、軟便になったりすることがあります。
プレーンヨーグルト
乳製品を問題なく消化できる犬であれば、無糖・無香料のプレーンヨーグルトを少量与える方法があります。
犬によっては乳糖や脂肪分で下痢をすることがあります。初めて与える場合はごく少量にし、便の変化を確認してください。
キシリトールなどの甘味料が使用された商品は与えないでください。
簡単な手作りトッピング例
以下は、完全栄養食のドッグフードを主食としている健康な犬向けのトッピング例です。
病気を治療するレシピや、長期間与える完全手作り食ではありません。
鶏むね肉とかぼちゃのトッピング
- 皮を取り除いた鶏むね肉を味付けせずに茹でる
- かぼちゃの種と皮を取り除き、柔らかく加熱する
- それぞれを食べやすい大きさにする
- 少量を普段のフードに混ぜる
白身魚とキャベツのトッピング
- 骨を取り除いた白身魚を十分に加熱する
- キャベツを細かく切り、柔らかく加熱する
- 魚をほぐしてキャベツと混ぜる
- 冷ましてから少量を普段のフードに添える
トッピングを追加した分だけ摂取エネルギーは増えます。体重管理が必要な犬は、その分を主食やおやつから調整してください。
完全手作り食を毎日の主食として続けたい場合は、必要なカルシウム、ビタミン、ミネラルなどが不足・過剰にならないよう、獣医師や獣医栄養学に詳しい専門家へ相談しましょう。
下痢や胃腸炎の犬に手作り食を与えてもいい?
下痢の原因には、食べ慣れないものの摂取、急なフード変更、感染症、寄生虫、膵炎、異物、慢性腸症など、さまざまなものがあります。
原因が分からない状態で、生姜、葛粉、レバー、ヨーグルトなどを与えて治そうとすることはおすすめできません。
特に次のような症状がある場合は、早めに動物病院を受診してください。
- 下痢や嘔吐を繰り返している
- 便や吐いたものに血が混じっている
- 水を飲めない、または飲んでも吐く
- 元気や食欲がない
- 腹痛やお腹の張りがある
- 子犬、老犬、持病のある犬である
胃腸の病気では、状態に応じて消化しやすい療法食や少量ずつの給餌が提案されることがあります。家庭の判断で絶食を続けたり、人間用の下痢止めを与えたりしないでください。
参考:Merck Veterinary Manual「Disorders of the Stomach and Intestines in Dogs」
シニア犬の食事で確認したいこと
シニア犬では、加齢による活動量の低下だけでなく、歯周病、腎臓病、心臓病、内分泌疾患などによって食欲や体重が変化することがあります。
単に「年を取ったから食べない」と判断せず、次の変化を確認しましょう。
- 食べる量や速さが変わった
- 硬いフードを避けるようになった
- 口臭やよだれが増えた
- 体重や筋肉が減ってきた
- 水を飲む量や尿量が変わった
- 嘔吐や下痢がある
フードを温めたり、ふやかしたりすると食べやすくなる場合があります。ただし、急な食欲低下や体重減少がある場合は、食いつきの工夫だけで様子を見続けないようにしてください。
市販のドッグフードを選ぶポイント
市販フードを選ぶときは、「免疫力アップ成分」や原材料のイメージだけで判断しないことが大切です。
次の点を確認しましょう。
- 主食として与えられる栄養設計か
- 愛犬の年齢やライフステージに対応しているか
- カロリーや給与量が明記されているか
- 製造会社や問い合わせ先が確認できるか
- 品質管理や栄養設計について説明されているか
- 愛犬が継続して食べられるか
WSAVAでは、原材料一覧だけではフード全体の品質を判断できないと説明しています。メーカーの栄養学的な専門性や品質管理なども含めて確認しましょう。
和漢素材を使用したドッグフードという選択肢
犬の食事を見直す際、肉や魚などの原材料に加えて、和漢植物を取り入れたドッグフードが気になる方もいるでしょう。
ただし、「和漢素材が入っているから免疫力が上がる」「病気が改善する」とは判断できません。
選ぶ際は、和漢素材の種類だけでなく、主食としての位置づけ、栄養成分、カロリー、愛犬の年齢や持病との相性を確認することが重要です。
SOWAKAにも複数の商品があるため、愛犬の状態に合うか迷う場合は、商品情報を主治医に見せて相談してください。
価格や購入方法を確認したい方はこちらをご覧ください。
≫≫ SOWAKAドッグフードの公式価格・定期割引・クーポン情報
商品の特徴や原材料、注意点を確認したい方はこちらも参考にしてください。
犬の免疫力と食事についてよくある質問
免疫力を高める食材はありますか?
特定の食材を食べるだけで、犬の免疫力が確実に高まるとはいえません。
まずは必要な栄養を過不足なく摂取し、適正体重と筋肉量を維持することを優先しましょう。
もずくやフコイダンは癌に効果がありますか?
犬に与えるもずくやフコイダンに、癌を治療する効果が確認されているとはいえません。
癌の治療中に食品やサプリメントを追加したい場合は、治療薬との関係も含めて主治医へ相談してください。
ヨーグルトや納豆を毎日与えてもいいですか?
食事制限がなく、食べても下痢などを起こさない犬であれば、少量をトッピングとして与える方法はあります。
ただし、毎日与える必要はありません。追加した分のカロリーも1日の食事量に含めて考えましょう。
癌の犬には糖質を与えないほうがいいですか?
すべての癌の犬に、一律の糖質制限が必要とは限りません。
自己判断で炭水化物を完全に除いたり、肉や脂質を大幅に増やしたりせず、治療内容や栄養状態に合わせて主治医へ相談してください。
手作り食のほうが免疫力によいですか?
手作り食だから、市販フードより免疫機能によいとは限りません。
肉・魚・野菜を組み合わせただけでは、カルシウムやビタミン、ミネラルなどが不足する可能性があります。主食として長期間与える場合は、専門的な栄養設計が必要です。
まとめ|犬の免疫力は特定の食材ではなく食事全体で支える
犬の免疫力を食事から支えるために大切なのは、もずく、ヨーグルト、ブロッコリーなど、特定の食材だけに期待することではありません。
愛犬の年齢、体重、筋肉量、活動量、病気の有無に合わせ、必要な栄養を食事全体から摂取することが基本です。
健康な犬であれば、加熱した鶏むね肉、白身魚、かぼちゃ、キャベツなどを少量のトッピングとして楽しむ方法があります。
一方、癌、下痢、腎臓病、心臓病、膵炎などがある犬では、健康によさそうな食材が現在の食事療法に合わない場合があります。
食事は病気の治療に代わるものではありません。愛犬の体調に変化がある場合や、食事を大きく変更する場合は、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
和漢素材を使用したフードを比較したい方はこちらも参考にしてください。


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